岡山イノベーションスクール:スクール生突撃訪問・第7回目
本日は、OIS第1期生【有限会社 松永建材店】松永 真樹さんのご紹介です。
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松永建材店は、1945年の戦後間もなく左官材料を主体として創業。時代の変化に伴い取扱い製品も変化していきましたが3代目となる松永さんが社長を務める現在でも変わらないのが『地域密着の安心・安全の提供』とされています。
◆松永建材店:http://m-zaiya.com/
松永さんのOIS時の印象は、『微笑み』
いつも優しい眼差しで微笑んでいらっしゃったのが印象的です。
今回も、事務所へお伺いしたところ、いつもの優しい眼差しで微笑んで迎え入れてくださいました。
松永さんがOIS(岡山イノベーションスクール)へ参加したきっかけをお伺いすると、レプタイル株式会社:丸尾さんと同じ津山市の経済産業支援センターの方に進められ、もしかしたら新しい出会いがあるかもしれないと思い、申し込まれたそうです。
無事、審査を通過され参加されたOIS。その率直な感想をお伺いしたところ
『今まで僕は、近い世代の経営者と関わることが多かった。OISに参加すると、様々な業種の方とグループとなり課題をこなしていく。中には高校生もいて、彼の視点はとても新鮮だった。新しいものを当たり前として取り入れり柔軟性は、本当に尊敬する』
OISでは、年代、業種が異なる方々でグループを作ります。そして約半年の間、その仲間と共に難易度の高い課題をこなしていかれます。
OISに参加されてみて『変化した』ことがあるかお伺いしました。
『仕事柄、どうしてもプロダクトアウトの思考になりがち。OISに参加してマーケットインの思考が身についたと思います。また自分は“事業継承者”です。なのでいわゆる「創業者」とは違うと、どこかで線を引いて見ていましたが、半年間、創業者と言われる人と学んでみてそんな事全く関係ないことが分かりました。また、岡山で働くことの意味を考えるようになりました。今までは“津山”の意識が高かったんです。けど、OISに参加して“岡山県”で働き、地域活性化・社会貢献をすることを意識するようになりました。』
松永さんは創業73年の家業を継がれています。事業継承ならではの『悩み』と『苦労』を教えていただきました。
『3代目として家業を継ぎました。正直、順風満帆な会社を継いだわけではないので“テコ入れ”は必須でした。ですが歴史があるという事は、新しい事を行う際、今まであったことを壊すことになるので、反発も凄いですよ(笑)』と明るく教えてくださいましたが、実の親子が本気で意見を戦わせるほど大変なことはないと感じました。
OISに参加してからは、“自分のコアコンピタンス”を活かすには何をしたらいいのか?同期の活躍を見ながら、考えるようになったとの事です。
住宅業界は、かつて10年単位で動いていたそうですが、現在業界がまさに【ドッグイヤーからマウスイヤー】のごとく激変しているそうです。
そんな業界を生き抜くに?津山の地から岡山の経済を盛り上げていくには?と常々考え活動されている松永さんは“資格マスター”の一面も持たれています。
なんと約10種類の資格(インテリアコーディネーターなど)を保持され、あらゆるお客様のニーズに応えれる建材店オーナーとして活動されています。
そんな資格マスターな松永さんの強み≪My storong points≫を3つお伺いしたところ、
・守備範囲の広さ
・人当たりの良さ
・おもてなし上手
その中でも、1番の強みは?とお伺いしたところ迷わず『おもてなし上手なとこ』と答えられました。
『キッチンをお客様に紹介するために、僕は中性でないといけないと思っています。自分が柔らかい物腰でいることがお客様の安心感にも繋がって、ビジネスにもなる。今の悩みはこの『人をもてなす』ことが抽象的すぎて、マニュアル化できないことです(笑)』
松永さんの『モチベーション維持』の秘訣も、この『おもてなし』になりました。
『心からのおもてなしが、仕事に繋がり、ファンになってくれた人がお客様を紹介してくれる。そんなときにモチベーションが上がるし、頑張ろうと思えるんです』
松永さんは、現在様々な取組みをされています。
その1つが山陽新聞にも取り上げられました『ピザ窯:プチドーム』
もともと左官工事を行っていた松永建材店の技術を使い、家庭の庭先で本格ピザが作れるピザ窯の提供をスタート。
(購入者には、松永さんお手製ピザのサービスがあるそうです!)
もう一つは、美作産桧を使ったオーダーメイドキッチン『ヒノキッチン』
親から子へ引き継げるキッチンの提供もスタートされています。
その他にも2か月に1度、経営勉強会を開催。
OISの仲間も講師として招き、積極的に活動されています。
最後に松永さんにこれからの夢をお伺いしたところ
『地方に住むカッコよさを発信していきたい。田舎だからのカッコよさがあると思う。それをどんどん発信したいと思います。』
SNSでOIS第1期、2期生の活躍を見て、いつも刺激をもらってるんですよ~と言って下さる優しい松永さん。
現在、津山から田舎のカッコよさを発信するためにコツコツ活動されています。これからの活躍、応援しております!